口腔外科
歯科口腔外科では難抜歯・顎関節症・口腔粘膜疾患(口内炎、良性・悪性腫瘍など)を担当します。
お口の中に異常を感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
智歯(親知らず)の抜歯
近年、親知らずはしっかり生えていない方が多く、機能していないことがほとんどです。親知らずは歯周病や虫歯のリスクになります。放置すると周りの歯を巻き込んで虫歯や歯周病を引き起こします。
仕事や受験など大事な時期に身体が疲労し免疫力が下がることで大きく腫れて悪さをしたりします。
女性の方は妊娠によるホルモンバランスの乱れに伴い症状が出ることがあります。
※親知らずが神経や血管に近いこともありますので、必要に応じてCTを撮影し適切な診断の上抜歯を進めています。
抜歯の流れ
01 麻酔
①歯茎へ表面麻酔を塗布し、浸透するまでしっかり時間をおきます。
②表面麻酔が充分浸透した後、歯茎へ麻酔注射を行います。
02 外科処置
①歯茎を切り親知らずを露出させます。
②親知らずを分割します。
③親知らずを抜歯します。
④綺麗に洗浄します。
⑤歯茎を戻して縫い合わせます。
03 抜糸
通常、術後1~2週間後に糸抜きを行います。
痛み・苦痛への配慮
局所麻酔(注射)は表面麻酔(塗り薬)を併用し、細い針を使用することで注射の痛みを抑えています。
薬剤やレーザーを有効活用することで、治癒を促進し、出来る限り術後の腫脹や痛みを抑えるよう努めております。
恐怖心の強い方には静脈麻酔の併用をお勧めしております。
静脈麻酔とは→口内炎・口腔粘膜疾患
お口の中には虫歯や歯周病以外にも様々な病気が起こります。
悪性腫瘍(口腔がん)が発症することもあり
ます。
口腔外科の経験を活かし様々な疾患に対応させていただきます。
お口の内が痛い、しみる、ザラザラしている、赤い・白い、いつもと違うなど気になる症状が出た場合は一度ご相談ください。
口腔がん検診
いわゆる口内炎と思っていたら、口腔がんであった…ということも少なくありません。口腔がんは初期には痛みを伴わないことが多いため、口内炎と区別がつかないことがあります。がんは早期発見・早期加療が肝心です。
口腔外科での経験を活かし適切な検診を心がけ、症状によっては早期に信頼できる大学病院の先生をご紹介するなど、適切な対応をいたします。
麻酔
ストレスの多い歯科治療を安心・安全に、患者さまの負担を少なく軽減できるように努めております。
静脈麻酔(静脈内鎮静法)
点滴麻酔で、リラックスし、痛みを感じにくく、うとうとしてる間に治療が終わる。
そんな治療環境を提供しています。
適応
・通常の歯科治療が怖い、辛いと感じる方
・緊張しやすい方で、リラックスして歯科治療を受けたい方
・痛みが苦手で、痛みを感じないで歯科治療を受けたい方
・歯を抜くことや、インプラント手術が怖くて心配な方
・高血圧や心臓病をお持ちで、処置中の血圧が心配な方
本来、歯科治療は麻酔なし、もしくは局所麻酔のみで痛みを抑えて治療を行うことができるものです。しかし局所麻酔は注射の痛みを伴いますし、歯科治療は音や振動など不快な刺激が多く苦手な方が多いと思います。歯医者に恐怖心や苦手意識がある方も多いのではないでしょうか?
ストレスは辛いだけでなく、時に貧血やめまい、頻脈や血圧上昇を起こし気分不快や発作に繫がる事があります。
そんな歯科治療に恐怖心のある方や、痛みに弱い方には、緊張感を和らげることのできる「静脈麻酔」を利用することで気分がリラックスして、人によっては眠っている間に歯科治療を終えることができますので、痛みなどのストレスをあまり感じることなく歯科治療を受けることができます。
特に抜歯や歯周外科手術、インプラント手術などの外科処置に恐怖心を感じる方も多いのではないでしょうか?「静脈麻酔」を併用することで恐怖心や不快感をあまり感じることなく治療を終えることができます。
高血圧や心臓病などの、お体の健康状態に不安がある方では「静脈麻酔」でリラックスすることでお身体の負担を軽減でき、必要に応じて血圧や心臓の動きをコントロールするお薬を一緒に使うことも可能です。
静脈麻酔の流れ
01 事前に
お身体の状態を把握し、麻酔の流れと注意事項の説明を行います。
02 処置前
①お身体の状態を把握するため、モニターを装着します。
②点滴をとります。
③点滴からゆっくりと鎮静薬(リラックスするための薬)を投与します。
④十分リラックスもしくは入眠したのを確認してから治療を開始します。
⑤痛みを伴う処置の場合は点滴麻酔が効いた後に、局所麻酔を併用し行います。
03 処置中
お身体の状態を確認しながら、ストレスがないように心がけながら治療を行います。
04 処置後
30分程度休んでもらい、意識がはっきりし、ふらつきがないことを確認し帰宅となります。
静脈麻酔についての解説動画をこちらからご覧いただけます。
安全に行うために
静脈麻酔は危険な方法ではありませんが、点滴や薬を使うのでリスクや副作用はゼロにはなりません。
当院では麻酔科医としての経験を踏まえ、安全への対策、いざという際の備えを整えており
ます。
リスクや副作用
麻酔薬の使用量が多くなると、のどや気道の反射が抑制され誤嚥や場合により嘔吐物が気道に流入することで窒息や肺炎(誤嚥性肺炎)になる可能性があります。
当日は体の反応や判断力の低下、ふらつきが残る可能性があります。
使用する薬剤によるアレルギーや呼吸低下、血圧低下・徐脈、その他合併症が起こる可能性があります。
各種制限
直前の飲食の制限
車・バイク・自転車等の運転の禁止
責任のある重要な仕事や用件は
自粛
対策
モニター、酸素、AED、緊急薬の準備