歯周外科(フラップ手術) ~ 歯ぐきの奥深くまで届く歯周病治療
歯周病が進行して歯ぐきの奥にまで感染が広がると、通常のクリーニングでは汚れを除去できません。
そのような場合に行うのが歯周外科手術(フラップ手術)です。

歯周外科(フラップ手術)とは
フラップ手術とは、歯ぐきを一時的に開いて歯根の深部や骨に付着した歯石や感染組織を直接取り除く治療です。
麻酔下で歯肉を切開・剥離し、汚染部を目で見て確認しながら徹底的に清掃・除去した後、再び歯ぐきを縫合します。
これにより、歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の深さを改善し、歯ぐきの炎症を根本から抑えることができます。
なぜ歯周外科が必要なのか
歯周病の初期段階では、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)といった非外科的治療で十分な改善が見込めます。
しかし、進行した中等度〜重度の歯周病では、歯ぐきの奥深く(5mm以上)にまで歯石がこびりついており、器具が届きません。
そのため、歯ぐきを開いて直接視認しながら治療する外科的アプローチが必要になります。
フラップ手術の流れ
- 事前の精密検査:歯周ポケット検査・レントゲン・CTによる骨吸収の確認
- 歯周初期治療:スケーリングやブラッシング指導を実施し、炎症を軽減
- 局所麻酔:痛みを抑え、安全に手術を行うための麻酔を実施
- 歯肉の切開と剥離:感染部を明視化し、歯根表面と骨を露出させる
- 感染組織の除去:歯石・プラーク・歯周病菌の巣を徹底的に除去
- 縫合・再生:必要に応じて再生材料を使用し、歯ぐきを縫合
- 経過観察:術後7〜14日で抜糸・治癒確認を行い、再感染防止を図る

フラップ手術の効果
- 歯周ポケットの深さが浅くなり、清掃しやすくなる
- 歯ぐきの出血や腫れが改善し、口臭が軽減される
- 歯の動揺が安定し、噛みやすさが向上する
- 歯周病の再発を防ぎ、歯の寿命を延ばす
適応症と非適応症
| 適応となるケース | 適応外となるケース |
|---|---|
| ・中等度〜重度の歯周病 ・5mm以上の歯周ポケット ・垂直的骨吸収が見られる場合 ・初期治療で改善が乏しい場合 |
・全身疾患(糖尿病・高血圧など)のコントロールが不良な場合 ・喫煙による治癒障害リスクが高い場合 ・歯を支える骨がほとんど残っていない場合 |
術後の注意点
- 術後2〜3日は強いブラッシングを避け、指定の洗口剤を使用してください。
- 腫れ・出血がある場合は冷却し、刺激物を避けましょう。
- 抗生物質や鎮痛薬は指示通りに服用してください。
- 抜糸までは患部を触らず、歯科医師の指導のもとで清掃を行ってください。
費用について(保険・自費)
| 治療内容 | 費用(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| フラップ手術(保険適用) | ¥3,000〜¥6,000程度/1部位 | 3割負担の場合 |
| 再生材使用(自費) | ¥80,000〜¥150,000/1部位 | 再生療法併用時 |
リスク・副作用について
- 一時的に歯ぐきが下がり、歯が長く見えることがあります。
- 術後に腫れや出血、軽い痛みを伴う場合があります。
- 再感染防止のため、口腔衛生管理が非常に重要です。
- 喫煙は治癒を妨げるため、控えることを推奨します。
志賀歯科医院の歯周外科の特徴
- CTで精密診断
- 再生療法との組み合わせによる歯の延命治療
- 日本口腔外科学会認定医による安全な手術管理
- 静脈内鎮静法にも対応し、恐怖心の強い方でも安心
文京区で歯周病の進行が気になる方へ
「歯ぐきが腫れている」「歯がグラグラする」「歯周病が進んで抜歯しかないと言われた」——
そのような方も、フラップ手術により歯を残せる可能性があります。
文京区音羽・江戸川橋・護国寺エリアで歯周病治療をお考えの方は、志賀歯科医院にご相談ください。
